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松茸!そんなに大事なもの?

2000年3月13日  綾羅木


え〜っと、その他の投稿作品492で採用していただきました綾羅木と申します。
過去にいくつか病院ネタが出ていたので、うちのカミさんの話も出してみようと思います。


今から4年半ほど前(つまり、パナマに行く前です)
藤沢に住んでいた私たち一家は、休日に車でスーパーに買い物に出かけ、珍しく松茸を買い込んで帰り道を走っておりました。

順調に車が流れていたのですが、前の車が急ブレーキ気味に停車しました。
慌ててこっちも車をストップ。その拍子に、後部座席にいた長男(当時3歳10ヶ月)が前に転がり出てきました。

サイドブレーキを引き子供を助け起こした途端、ドーンという衝撃。
なんと、後ろの車がうちのカローラワゴンに追突したのです。

幸い、私と長男、及び次男(当時1歳8ヶ月)は何ともなかったのですが・・・
助手席に座っていたカミさんが

「なんか首が痛い・・・。けど、松茸が心配だから早く帰ろ」

と言い出したのです。

その後、警察を呼んで事情聴取。
相手は若いにーちゃんでしたが、おとなしそうにうなだれています。

警察のおじさんは、

人身(事故)ですか? それとも物損ですか?」

とこちらに訊いてきます。
私や子供達はとくに身体の異常もなかったので、最初は物損にしようかとも思ったのですが・・・
カミさんが「首が痛い」と言っている以上、にーちゃんには悪いが人身にせざるを得ません。

「人身でお願いします」
「それじゃ、医者に診断書を書いてもらって下さい」

と言われ、そのまま小田急江ノ島線善○駅前の某診療所に向かいました。
早速レントゲン撮影。医師の診断を聞きます。

「う〜ん、首の骨が折れているねぇ」

( ̄□ ̄;)

「えぇっ!?」
全治6ヶ月ってとこですね、こりゃ」

医学には素人同然の綾羅木ですが、首の骨が折れたら死ぬかよくても半身不随ぐらいの大事態となっている筈です。
でもカミさんは「早く松茸を冷蔵庫に入れないと・・・」と、自分の身体よりも松茸の方が心配のようです。とても全治6ヶ月の重体には見受けられません。

しかし、向こうは医師免許を持っている玄人でもあるし、信用することにしました。
後日、書いてもらった診断書を持って警察署に出頭しました。

「全治6ヶ月ですか」
「医者がそう言うものですから。私にはとてもそんな風に見えないんですけど・・・」
「うん、私にもそう見えない」
「え゛?」
「もう一回、ちゃんとした医者に診てもらってくれませんか?」
「はぁ」
「いやぁ正直言うと、全治3ヶ月を越える重体となると裁判手続きが面倒なんですよ」

おぃおぃ、いくら裁判手続きが面倒だからって・・・


そのあと、「ちゃんとした(笑)総合病院」なるもので、もう一度カミさんを診てもらいました。
結果は・・・全治2ヶ月。単なるむち打ちでした。


「首の骨が折れている」と言った医者も医者なら、「裁判手続きが面倒」と言った警官も警官です。
が、それ以上に「首が痛いと言いつつ終始松茸の心配をしていた」うちのカミさんも相当なものです。

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