2000年3月6日 ゆげ [URL] ![]()
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御飯!そんな時代もあったねと
何年か前に米不足ブーム(って、ブームだったのか?)になった時があったのを覚えているだろうか?
○南電機の宮○社長が、売れない演歌歌手のCDと抱き合わせで売ったり(○南側としてはCDのオマケに米が付いていたらしいが・・・)、輸入米が店頭に並んだり、時間・日にち指定で整理券を貰わないと購入不可だったり。
いろいろな現象が起きていたもんだわね。
あるところにはあると言われたが、世間にしっかり躍らされ我が家もやっぱり米不足。
近所のスーパーでは「○月○日入荷予定。AM○:00〜整理券を配ります」ってところばかり。
しかも混雑を避ける為か平日にしか売り出さない。
昼間は私・母・弟の3人は仕事に出ているし、元気とは言え足腰がだいぶ弱くなっているばあちゃんが米10kgを運べるハズもない。
我が家はかなり切羽詰まった状態にあった。
ある日・・・会社が終わり駅に向かって歩いていたらっ。
見つけました・・・お米屋さん。
(っつーか、いっつもそこの前通ってたんだけど。米不足なんて事が起きない限り原宿にある米屋なんてあまり目に止めないわねっ)
スーパーならともかくお米屋さんだったらさすがに置いてるだろう。
そう思って店の中を覗いてみたら・・・札には「国産米○○○円」とかって書いてあるっ。
その日家に帰ってから母親に報告すると・・・
「なんで買ってこないのよっっ! あー、もう明日には無いかもしれないーーー」
・・・そーきたかっ。
米の袋を持って原宿の駅まで行き、40分電車に乗って駅から20分かかる家まで持って帰れと?
「休みの日に車で買いに来るとかじゃ駄目?」
と訴えてみたが
「そんなことしてたらお米が売り切れちゃうでしょっっ!!」
・・・やっぱしぃ?
次の日、米を入れる紙袋(底抜けるといけないから二重にして)を持って会社帰りに米屋へ。
店に入るとおばちゃんがいた。
「あの・・・この国産米って売りモノですか?」(今考えるとものすごい変な聞き方)
「ええ。売り物なんですが・・・」
がっ?! ナニ、がっって・・・
「一人一袋までなんです。1kg買っても、5kg買っても一袋」(10kgの袋はなかった。つーか、持って帰れないけどっ)
・・・ああ、それはしょうがないわねぇ。
「・・・それに、輸入米を一袋抱き合わせで買っていただきます」
・・・マジデスカッ?(@@;;
国産5kg+輸入1kg=6kgの米を持って家まで帰りました(泣)
でも、これだけで許してくれるような母親ではございません。
「またお願いね」と、次の日の朝もお金を渡された時にはアメリカ人にでもなってやろうかと。(なれません)
そりゃお金は家からです。でも買いに行くのも、運んでくるのも私です。
スーパーの「お一人様2点限り」って商品を買い占めるために2回、3回並んだりするような勇気さえ持ちあわせてないっつーのに、また次の日買いに行けって?
「一週間続けて行けばしばらく買わなくても大丈夫でしょ」
・・・・・。
小心者の私としては、何食わぬ顔して次の日に買いに行くという事ができず・・・
髪の毛を結んでいったり、メガネを掛けていったりと精一杯の変装をして・・・(T-T)(T-T)(T-T)
一週間米屋に通いつづけた結果、家の米びつは満たされました。
そして私はギックリ腰になりました・・・(号泣)
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