2003年2月19日 携帯販売員K ![]()
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決定!これがオレ流
私は普段、電気屋さんなどの携帯電話コーナーにて支援業務をしております。
簡単に言うと店頭に派遣されて、携帯の説明をするお仕事といったところでしょうか。
それで今日来られたお客様なのですが・・・
お年のころは50〜60代。
ちょっと初老というくらいのおじさまでした。
店頭に現れた最初から、ちょっとお怒りの様子。
「この間ここで買った携帯なんだけどよぉ、この携帯、バカなんだよ!」
「どのような状態ですか?」
「漢字変換もできやしねえ! 壊れてるんじゃねえのかなコレ!!」
そうして懐から取り出したる携帯は、某J-PH○NEのSH○9。
壊れているならもちろん修理対象ですので、
「ちょっとチェックさせていただいてよろしいですか?」
と、文字入力をチェック。
「や、ま、だ」と押して変換をぽちっ。
「山田」
・・・あれ?
うーんもう一回。
「は、な、こ」と押して変換をぽちっ。
「花子」
・・・あれれ?
「あのぉお客様、こちらの機種ですが、ちゃんと変換するのようなのですが」
「ああん? 変換できなかったから持ってきたんじゃねえか!」
「ええと、こちらを見てください・・・」
先ほど変換した「山田」「花子」を見せました。
「・・・変換できてるな。どういうことだ!」
それは私が聞きたいですお客様。
そこで、お客様の文字入力を実演していただくことにしました。
そこで原因がはっきりと分かったのです! ええもうはっきりと。
おじさまの文字入力は、
「や」を押して決定をぽちっ。
「ま」を押して決定をぽちっ。
「だ」を押して決定をぽちっ。
というものだったからです・・・
「お客様、文字の入力はですね、一度この決定ボタンを押してしまうともうその文字で決定ということになってしまうんです」
「・・・・・」
「この場合、ひらがなの状態で決定を押してしまっていたので、ひらがなから変換されなかったんですね〜」
「・・・・・」
「決定ボタンは、変換したあとに押していただければよろしいですので」
と、さわやかに説明。
これでお帰り願えます。
・・・と思ったそのとき、おじさまから一言。
「こんな面倒なことしなきゃいけないなら、買ったそのときに言っとけや! もうこんな不親切な店では買わねーからな!」
捨て台詞を吐いて帰って行かれました・・・
悔しいから私にも一言言わせてください。
一文字ごとに決定ボタンを押すほうが面倒です、おじさま。
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