2003年1月22日 いりあす ![]()
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面識!その線引きは
本職は某市役所職員の、いりあすです。
自治体職員の実話が多いようですので、ひとつネタを話します。
皆さんは印鑑登録というのをご存じでしょうか?
これは住民が自分の実印を役場で登録し、証明書を取るというものです。
コレは物がモノなだけに、最初に登録するときには、登録を行う方が本人である証明が必要になります。
(免許証などを提示してもらいます)
これがないときはどうすればいいか?
ウチの市役所では、面識のある市役所職員に、
「この人は○○町の△△さんです」
と保証してもらうという方法があります。
そういうわけで、別な部署の方がこの登録を受ける人のために窓口まで出向くという事が時たまあります。
ある日、僕にもそんな面識の確認の依頼が回りました。
「いりあすさ〜ん、あの人が面識をお願いだって」
呼び出された僕が「ハテ誰だろう」と思いつつ窓口へ出向くと・・・
受付に座っていたのは、何だか見覚えのないご年輩のご婦人。
「はい、いりあすですが」
「あら、いりあすちゃんじゃないの〜。おばあちゃん元気?」
確かに僕には祖母がいます。
よく分かりませんが、向こうは僕の事を知っている模様。
申請書を見ると、名字に見覚えがあります。
「あ、××さんですか? これはどうもお久しぶりです」
はい、この××さんの名字は覚えてました。
僕の近所の家のおばさんでした・・・
小学校低学年の時までの!Σ/(*口*;)\
面と向かって会話するのは・・・少なくとも15年以上経っています。
(注:いりあすは少なくとも25歳回っています)
「あ、あの、ちょっと面識の確認が取れないんですけど・・・」
さすがに慌てて、窓口の担当者に報告せざるを得ません。
「え、いりあすちゃん、おばちゃんの事憶えてないの?」
ごめんなさい、顔までは憶えてません(^^;
と言いますか、10歳以前の頃の近所のおばちゃんの顔を写真もなしにはっきり憶えているとしたら、その人は天才か特殊能力者なのでは<(-□-;)>
その後、あれこれ謝りながらその場を離れましたので、結局登録の件がどうなったのかは僕は聞いていません。
しかしあの方、他に職員のツテはなかったのでしょうか・・・
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