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紛失!1匹見かけたら

2002年12月14日  ものもらい


私はは東京の某私鉄のS駅でバイトをしています。

世の中には変わったお客さんがいるものです。
そこで、自分が遭遇したスゴイ忘れ物についてお話したいと思います。


自分が駅の忘れ物の取扱所で仕事をしているときのことでした。
そこは、お客さんがなくした物を探したり、逆に拾った物を預かったりする場所です。

いつものように仕事をしていると、社員の方が、

「到着した電車から預かってきた忘れ物だよ」

と言って、大きなビニール袋を持ってきました。

さっそく、忘れ物に関する書類を書く準備をしました。
すると、その大きなビニール袋の中から・・・

リーン リーン

と、虫の鳴き声がするのです!!

ビックリして中を除くと、ナント!
その中には、袋詰めされたコオロギ約50匹ぐらい入っていました。


普段、そこには傘や定期券など一般的な物しか届きません。
急に届けられた不思議な忘れ物に、その場にいた全員、固まりました。

届けられた忘れ物は、なくされたお客さんからの届出がない場合、当日中は駅で預かり、翌日に本社へ送ることになっています。
とりあえず書類に書いて持ち主が現れるのを待つことにしました。


「このまま本社送りか?」

そう思っていると、一本の電話が・・・
相手の声は、上品そうなオバチャマでした。

「ハイ、S駅忘れ物取扱所です」
「あの、先ほど、そちらの駅に忘れ物をしてしまったのですが・・・」

さすがに「さっきの忘れ物はこの人じゃないだろう」と、その時自分は思いました。

「ハイ、分かりました。何をなくされたんですか?」
「あ、あの、コオロギなんですけど・・・」

いきなりビンゴかい!!

「ハ、ハイ、分かりました。こちらに届いておりますので駅までお越しください」
「あ、ありがとうございます! すぐ伺わせていただきます!!」


それから約10分後。
本当にそのオバチャマは現れて、コオロギ約50匹を引き取っていきました。

決して、変わった感じのしない、とっても良い人そうな普通の人でした・・・

ちなみに、そのオバチャマが引き取りに来るまでのあいだ、取扱所の中はずっとコオロギの鳴き声がしてました。


ところで。
あのオバチャマは、あのたくさんのコオロギを何に使うんだろ・・・?

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