2002年11月3日 あんり・まあ ![]()
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混入!若さの秘訣
今から約12年前、私は本屋でアルバイトを始めたばかりでした。
レジの扱いにもようやく慣れ、一人で店番を任されるようになった頃です。
一人の中年の男性がレジにいらっしゃいました。
「いらっしゃいませ」
「・・・・・」
レジに小さな箱を置く男性。
「は?」
「これ、やるわ」
「あ、いえ、困ります」
「やるわ」
レジを去る男性。
「・・・・・」
小さな箱の中身は「アップルパイ一切れ」でした。
とりあえず控え室に置いておき、店長さんに言う勇気もなかったので持って帰りましたが・・・
どうしても食べる勇気が出なく、当時飼い始めたばかりの愛犬(雄、子犬)にあげてしまいました。
あれから12年経ちますが、その当時子犬だった愛犬は、今でもとても元気です。
もうかなりおじいちゃんだと思うのですが、毛艶もよく、足腰も衰えず、今でも朝晩の散歩を欠かしません。
あれは、もしかして若さを保つ薬でも入っていたのかもしれない。
三十路を来年に控えたわたしは、「だったら食べときゃ良かった」と、後悔(?)しきりです。
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