嗚呼！ママには敵わない
Ｎ○Ｔで仕事をしてます。
で、２年半前の話で恐縮ですが・・・
ある平日の午後、中年の女性からのお電話を取りました。
「お待たせいたしました。担当のたんぽぽでございます」
「あのねぇ、ダイヤルＱ２にかからなくする事が出来るってテレビで見たけど、ホント？」
「ハイ、その通りでございます」
「手続きは無料なの？」
朗らかだけど、ずいぶん急いでるみたいなお客様だわ。
「ハイ、無料でございます」
「じゃ、すぐにかからないようにして！！」
「かしこまりました。お電話番号をお知らせください」
かくして急いで手配を始めました。
お客様はほっとした様子でした。
そのころ、アダルトサイトの接続先変更プログラムの被害を訴えるお客様が多くなってきていました。
そのときも、もしやと思い、一言「注意してくださいね」と言おうと思ったんです。
「お客様、パソコン通信はなさいますか？」
そしたら・・・お客様が・・・
「そぉなのよ〜。１５才の息子がエッチな所を見ててね、先月の電話代の内、Ｑ２の請求が６万円だったのよ！」
ろ、ろくまんえ〜ん！？
（当時は絶句に十分な金額でした）
「で、注意したらなんて言ったと思う？」
そ、そんな事・・・でも、ホントは聞いてみたかったりして（＾＾；
「『俺は健康な青少年なんだ。こういうサイトを見てどこが悪い！』なんて言うのよ！」
確かに・・・
詭弁だとは思うけど、全く興味がないのも、それはそれでコワイ。
で、どうなったの？ ねぇ〜、どうなったんですかぁ？ お客様ぁ。
「腹が立ったけど、息子のいう事にも一理あるかなって思ったの。で、近所のコンビニ３軒に電卓持ってったのよ」
「は？ 電卓ですか？？」
「そう。本棚にあるエッチな本の値段をぜ〜んぶ合計してやったのよ」
！？
「そしたら３軒で２万５千円ちょっとなのよ。だから『本の方が安いじゃないの！！』って言ってやったわ！ すぐにＱ２は見れないようにして！！」
わ〜はっは！！ そこまでなさったんですかぁ！
と笑ってはいけない。
「ハイ、かしこまりました」（プププ・・・）
本の方が安いって言ったお客様は初めてです・・・
必死で笑いを堪えました。
電話は保留にしませんでした。
だって、話を伺っている間に終ってしまう簡単な手配だったのです・・・
「お客様、お待たせいたしました。ただいま手配が済みました」
はぁぁぁ〜、早く電話を切らせて〜。横隔膜が〜〜
「まぁ、早いのねぇ。ありがとね。で、あとねぇ、国際電話もかからないようにしたいの」
それはＫＤＤへのお申し込みです、と、やっと言いました・・・