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来襲!恐怖のこんにゃく

2002年9月11日  はんぺん


以前、セ○ンイレブンでバイトをしていたときの話です。


毎年涼しくなるとやってくる、スタッフの間ではすでに名物のお客様がいました。

コードネーム「赤」と呼ばれていました。
常に真っ赤なロングコートをお召しになり、ヘルメットのような髪形をした、50代くらいの女性です。

見た目からして、ちょっとアレな方でした。


涼しくなるとやってくるのには、理由があります。
彼女は、おでんが始まると、足繁く通ってらっしゃったんです。

初めてお店にいらっしゃったときの衝撃は、忘れることができません。

「いらっしゃいませ〜」
「おでん頂戴」
「器の大きさはどれにいたしましょう?」
「そうね、3つだから、その小さいので良いわ」
「ではお取りしますので、お好きなものをおっしゃって下さい」
こんにゃく3つね」
「・・・かしこまりました」

こんにゃくだけかよ。
そう思いつつも、こんにゃくを鍋から救出。

「以上でよろしいですか?」

と、私がおでんのを器に入れようとすると、

「あ、洗ってちょうだい!
「・・・・・へ?」
「だから、洗ってよ」
「・・・なにを・・・でしょうか?」
「こんにゃくよっ! こんにゃく!!」

・・・訳がわかりません。

「そこのポット、お湯入ってるんでしょ。それ使って、ちゃちゃ〜っと!

えぇ。洗いました。おでんのこんにゃくを。

「もう一回洗って。よーくお湯を切って、もう一回」

都合、3回洗いました。
結果、おでんのこんにゃくは、ただの暖かいこんにゃくになりました・・・


赤いお客様は、満足げにお帰りになり・・・
その日から、おでんが店頭より消える春の日まで、週に2〜3回は、よーく洗われたこんにゃくを求めてお店に通ってらっしゃるようになりました。

その後、店頭におでん鍋が出現する期間は、私のバイト中の約4年間、毎年いらっしゃいました。


「・・・スーパーでこんにゃく買って、お湯であっためて食べれば良いのに」

心の叫びは、スタッフみんな共通なのでした。

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