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通貨!何のための記念

2002年8月8日  ぱふ。


初めまして。ぱふと申します。

私、銀行の窓口を担当しております。
窓口というところは、いろんなお客様がおいでになります。


先日おいでになったお客様。
6千円の国庫金納付切符6千円分の硬貨と紙幣をお持ちになりました。

通常であるならば過不足もなく、すんなり手続きの済む話だったのです。ええ。
ただ、そのお客様がお持ちになったのは・・・

通常の硬貨と旧百円硬貨
オリンピックやつくば万博等の各種記念硬貨(五百円・百円)
一円紙幣


確かに、お金です。金額にも問題はございません。

基本的に、記念硬貨や聖徳太子時代のお札も額面通りに取り扱うのですが・・・
記念硬貨は私達が窓口で使用している機械がお金として認識しないので、手作業で入力して別の金庫に格納しなくてはなりません。

そしてその量が、六千円のうち五千八百円までがイレギュラーときたもんだ。

忙しい時間帯です。見慣れないお金を勘定する間にも、他のお客様もロビーに溜まり始めました。
あげくに一円札のうち数枚はボロボロで、日本銀行へ送って鑑定が必要という話になりました。

ところがお客様は、こちらがその説明をして書類を書いてもらうお願いをする前に、とっととお帰りになる始末。
そして後に電話をしてご説明したところ、

「それなら何故説明しないのだ! 対応が悪い!」

と、本店へ苦情の電話が行ったとか。

その説明をしようとしたら、とっとと帰ったんじゃないですか・・・
これには課長も苦笑するしかありませんでした。


彼がそうまでして支払っていったのは、日本銀行歳入金です。
その内容は、

「記念硬貨購入代金」


・・・ねえ。
普通に使ってしまうのなら、何故買うの記念硬貨。

しばし記念硬貨の存在価値について思いを馳せた一件でございました。


それでも窓口は笑顔です。プロっすから。

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