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予約!出会い頭の攻防

2002年7月31日  Mory


今からかれこれ10年くらい前。
私は地方のイベント製作会社に勤務いたしておりました。


ある時、銀と赤の正義の味方の3分間宇宙人大イベントを開催する事になりました。
私の仕事はチケット管理。前売り券の通販も私の仕事でした。

普通、通販というと、大概の方は事前に問い合わせの電話をくれるものなので、その時点で枚数や券種をお伺いして予約をとるのですが・・・
中には、電話無しで送金してくる方もいます。

でもそういう方って、だいたい、金額を間違っていたり、枚数が書いてなかったり券種が書いてなかったりするんですね。
そんな場合は、こちらから確認のお電話を差し上げることになっています。


さて、その日も私は、そんなお客様のところへお電話をかけていました。

トゥルルル トゥルルル がちゃ

「はい、○○です」

中年くらいのお声の女性。

「お忙しいところ恐れ入ります、私、3分間宇宙人祭実行委員のMoryと申しますが」
「結構です」

がちゃ

あれれ? 切られちゃったぞ?
セールスの電話と間違えられたらしい・・・

3分間宇宙人って名乗ってるやん〜〜〜

しかたない、もう一度電話。

トゥルルル トゥルルル がちゃ

「はい、○○です」

・・・わー、おんなじ人だー。

「あの、3分間宇宙人祭実行委員のMoryと申しますが・・・」
「結構ですったら!」

がちゃ つーつーつーつー

うううー・・・どうしよう・・・もう一度電話・・・
(時間を置いてかけ直せばよかったのかもしれませんが、私も少々ムキになっていたのかもしれません)

トゥルルル トゥルルル がちゃ

「あのー、3分間宇宙人祭実行委員のMoryと申しますが」
「結構ですって言ってるでしょう! しつっこいわね!」

なんか私、ここで、ぷちっと切れちゃいまして、

「それでは今回はキャンセルという事でしょうか?」

なんて口走ってしまいました。
ええ、もちろん、にっこり爽やか事務的に

「そうですっ!」

相手もなんか頑張ってます。
もしかしたら分かっててほんとにキャンセルなのかしらーと一瞬思ったほどです。

相手にはっきり断られた以上、ほんとにキャンセルしまして、返金手続きをいたしました。


返金通知が相手に届いただろうな、という頃、相手の方から電話がきました。
電話の相手は若い男の方。申込者の方と思われます。

「すみません、○○なんですが、キャンセルなんかした覚えないのにお金が返ってきたんですけど」
「はい、その件でしたら、金額の確認のため×月△日●時にお客様にお電話しましたところ、ご年配の女性の方が出られまして、『結構です』と電話を切られておしまいになりまして」
「・・・」
「その後2度ほどお電話を差し上げましたが、いずれも『結構です』というお返事でして」
「・・・・・」
「私が『キャンセルですか?』と伺いました所『そうです』との事でしたので返金させていただきましたが」

次の瞬間、電話の向こうで、

「お袋ー! てめえのせいぢゃねえかーっっ!!」

と怒鳴る声が。


その後、再度、正しい金額で申し込みしていただきまして、その方には無事チケットをお送りする事が出来ました。

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